知識と情報の小径【領収書編】
領収書にまつわる優れたコラムや興味深いコラムを紹介する小径です。
コラム
自分の超絶恥ずかしい自惚れ具合に気づき、すっかりおとなしくなった私。せっかく仲人さんとの緊急面談を取りつけたのだから、これ以上イタいアラフォーだと思われない程度に、 Fさんの件をライトに相談することにした。「えーっと、いまどんな感じだっけ?? 4回目だよね、お見合い。あっ、Fさんとお見合いして、1回目のデートもしたんだよね。結構歳上みたいだけど、どうだった??」仲人さんは、画面の向こうでパソコンをポチポチと叩きながら、実にあっさりと聞いてきた。……えっ。私はこの仲人さんの言葉に、少なからずショックを受けた。入会時には、「一緒に頑張って、最高のいい人探そうね!✨」と固い握手を交わしたはずなのに。面談の場になって初めて、私の現在地をシステムで確認するんかい。……あの、ちなみに今回で6回目ですけどね、お見合い。あと、年の差の件もお見合い前にさんざん相談したのに、今初めて知ったみたいなリアクションですけど。仲人さんだってボランティアではなく、がっつりビジネス(商売)でやっていることは百も承知だ。だけど、当事者のこちらとしては、もっと、こう……私の人生に親身になって伴走してほしいのですよ!さっきエレベーターですれ違った白いワンピース美女や、デスクの上の「お天気お姉さん年鑑」の可愛こちゃんたちが全員ライバルかと思うと、余計に心がチクチクと痛む。すると仲人さんは、画面を見つめたまま言葉を続けた。「あっ、あちらの相談所の仲人さんからは、『Fさんはクロブチメガネさんのこと、すごく気に入ってるみたいですよ』って連絡は来てるわ。ただ、Fさんが今、他の方とも仮交際してるかっていう事情までは分からないけどね。」……あっ。忘れてた。この結婚相談所のシステムにおいて、真剣交際(結婚を前提とした1対1の交際)に進む前段階の「仮交際」の期間は、ルール上、同時に何人とデートしても自由なのだ。つまり、Fさんは私を気に入ってくれているようだが、裏ではさっきの白ワンピ美女のような競走馬たちとも並行してデートを重ねている可能性が十二分にある。そして、その中の誰か一人が「真剣交際に進みます」と手を挙げた瞬間、私はなんの前触れもなく、仲人さんからのドライなメール一通で「さようなら〜(即退場)」となるわけだ。説明は聞いていた。聞いていたけれど、仮交際になったとて、本当に一寸先は闇。ここは一瞬の油断も許されない、壮絶なバトルロイヤル戦場なのだと激しく再確認した。気を取り直して、私はFさんの清潔感や、デートでの大人の気遣い、いつもニコニコと楽しそうにお話ししてくれることへの感謝を伝えたあと、例の「小姑
領収書
問題」を軽〜く、世間話のフリをしてパスしてみた。すると仲人さんは、実にあっけらかんと笑った。「あー、経営者ファミリーならよくあることよ! まぁ、お姉様のことはもう少し仮交際が進んでいく中で、いろいろお話を聞いて分かってくるんじゃない? せっかく気に入ってもらえてるみたいだし、クロブチメガネさんも一緒に居て楽しいなら、今はたくさん会って話してみるのが一番よ!」さすが、結婚と離婚の荒波を何度も乗り越え、現在は年下彼氏とラブラブな生活を送っているだけのことはある。彼女に「大したことない」と言われると、不思議とそこまで深刻に悩むことじゃないのかも、という気になってくるから不思議だ。確かにFさんは、なんだかんだ言って、これまでのお見合い相手とはワケが違う。エスコートも素晴らしいし、本当に楽しそうにニコニコと会話を盛り上げてくれ、私の話もよく聞いてくれる。……ツッコミどころはあるけれど。(※あ、こういう『相手を上から査定する姿勢』こそが私の自惚れであり、最大のツッコミどころですね。お前の方がツッコミどころ満載だわ!とセルフビンタをしておく。)「うん、まずは目の前のFさんとの時間を楽しもう!これもご縁!大切にしよう!!」ちょっとだけ気持ちが軽くなった帰り道。駅へと向かう私のスマホが、突然けたたましく鳴り響いた。画面に表示された名前は、なんと【Fさん】。「あっ、クロブチメガネさん? いま、電話大丈夫ですか??」……お見合い相手の男性から、デートの後でこんな風に突発的な電話がかかってくるなんて初めての経験だった!ちょうど改札をくぐって電車に乗る直前だったので、私は慌てて応対した。「あっ、Fさん! 今ちょ・・・
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